小松台東『勇気出してよ』
《演劇》小松台東
タイトル:『勇気出してよ』
作・演出: 松本哲也
■■出演
瓜生和成(東京タンバリン)
竹井亮介(親族代表)
岩瀬亮
浅野千鶴(味わい堂々)
■■スタッフ
舞台監督:内山清人(サマカト)
美術:泉真
照明:中佐真梨香(空間企画)
音響:田中亮大/角田里枝
宣伝美術:土谷朋子(citronworks)
演出助手:福名理穂(ぱぷりか)
舞台撮影:保坂萌
制作:塩田友克 小松台東
企画・製作:(公財)三鷹市芸術文化振興財団
■■日程・場所
《感想文》
アラフォーとアラサー
劇場から三鷹駅までは少し距離があるのだけど歩けない距離ではなく、ぽかぽかしたお日様のもとペットボトルのお茶を飲みながら、ゆっくりとゆっくりと歩いた。気持ちよかった。
じわぁ〜〜〜
お芝居で漂っていたゆるやかな時間の流れが日曜日の午後の何にも誰にもしばられることのない束の間のひと時にぴったりだった。
じわぁ〜〜〜
松本哲也さんの作品を観劇するのは、『山笑う』、『想いはブーン』に続いて3回目。どの作品も宮崎弁という場所固有の言葉が飛び交うから、言葉の力が強く、舞台上で展開されるドラマよりも言葉、言葉の物質感といったら言い過ぎだけど、言葉の〈質感〉がすべてといってよい。
ただ、今回の『勇気出してよ』は、いぜん観た2作品とは異なり静かに感じられた。確かに小野といういわゆる九州男児的な気性の荒い男が出てくるのだけど、彼が場の空気を支配することはない。場の空気をつくるのは早坂という40歳を過ぎて未だ独身の男と、ユイという40歳を過ぎて恋人を亡くした女のふたり。そして、もう一組というかまだカップルではないのだけど、30歳前後の男と女。いま風にいえば、
アラフォーとアラサー
それぞれに漂っている
似ているようで異なる時間のブレンド♪
お芝居に出てくるそんな男女を観ながらじぶんのことを振り返った。
僕が大学を出たとき見えていたのは30歳までだった。30歳までには独立して結婚してなんて考えていて、実際当時は30歳までになんとかしなければその先はないと焦っていた。でも時間なんてあっという間に過ぎて、今から振り返っても20代はけっこう頑張ったと思うのだけど、仕事も恋愛もまったく実を結ばなかった。30歳になったときは、「30歳になってしまった!」と一瞬すごく焦ったけれど、そこはすんなりと過ぎてしまった。30代は20代とは確かに違うのだけど、20代のままのメンタリティーで走ることができて、実際に走り抜けてしまった汗。。。
でも、40代は違う。僕はまだ40代になったばかりだけど、40代ってもう修正がきかないという気持ちが強く支配してくる。30歳で同窓会をやったときはまだいきがっている子もけっこういたし、まだまだみんなどうなるか分からないという感じだったけれど、40歳で同窓会をやったときはみんなもう落ち着いていて、むしろ逆に高校時代に戻ってしまったように感じられた。いい意味でもわるい意味でも。
40代ともなれば、たいていみんな結婚して子どもがいて、仕事でもそこそこのポジションについていてという感じだけれども、みんながみんなそうではなく、まだ結婚していない人もいるし、離婚した人もいるし、仕事がうまくいっていない人ももちろんいる。
前者は問題なし。頑張ればいいんだよ。問題は後者なのだけど、なんというか20代、30代のときのようにガムシャラに頑張るという感じではなくて、前向きではあるのだけど、ガツガツはいかないというか、結婚できなかったり、仕事がうまくいかなかったりというじぶんをある程度受け入れて、そのなかで出来るだけのことはしようという気持ちに変化してきている。
だから、『勇気出してよ』にすごく共感してしまった。
特にアラフォーの早坂とユイに!
早坂っていう男は、はっきりしないなよなよした感じで、何がしたいのか? ユイと喫茶店でちょっとだけ会えればそれでいいのか? 何に希望を持っているのか? さっぱり分からない。
ほんと僕そのものにみえて仕方ない。
またユイも新たな恋をしようという感じがなくて、宮崎から川崎の実家に帰ってどうするつもりなのか? 何がしたいのか? 何に希望を持っているのか? さっぱり分からない。
でも、そういう女性の気持ちもわからなくもない。
対して、アラサーの拓也と沙織は…
拓也も若者らしさが全然なくて、まるで早坂みたいなのだけど、そのやる気がない感じの質が違うんだよねー。早坂はもう何かに抗うっていう感じがまったくないのだけど、拓也のやる気のなさはニヒルっていうか、何かに対する反動、端的に言えば父親に対する反動なんだよなー
沙織もねー、ぜんぜん若者らしさがなくて妙に落ち着いているのだけど、でもやっぱりユイの落ち着きっぷりとは全然違う。ユイと比べるとすごく子どもに見えるし、そして、すごく可愛らしい。
あと小野かー、小野はねー、小野は、まっいっか 笑…
あっ、小野について言えば、小野は小野であれでよかったと思う。これは演技論になってしまうけど、小野は役柄的にもっと九州男児っぽくガツガツガツガツガツガツいったほうがいいとも思ったけれど、あれくらいでいいように思った。空気を読んだのかもしれないけれど、あの喫茶店に流れている時間が染み染みと客席の僕のなかに流れ込んできて、その時間がじわぁ〜〜〜と体内にひろがってくるのを噛み締めていたので、小野はあれくらいでよかった。あれより弱かったら芝居がダレてしまうからダメだけど、あれでよかった。
観劇後もしばらく余韻に浸っていた。
じわぁ〜〜〜
いい作品でした。
ありがとうございました。
最後に芝居のなかの会話にも登場した山崎ハコさんの歌を一曲。ハコさんは横浜ではなく大分県出身なのかー。宮崎県のお隣やね。
チケットはこちらから!
過去作品《感想文》
小松台東
『想いはブーン』
『山笑う』
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DULL-COLORED POP『演劇』
《演劇》DULL-COLORED POP
新作・長編:『演劇』
再演・短編:『全肯定少女ゆめあ』
再演・短編:『エリクシールの味わい』
作・演出: 谷賢一
■■出演
新作・長編『演劇』
百花亜希 井上裕朗
堀奈津美 塚越健一
東谷英人 中田顕史郎
大原研二
小角まや(アマヤドリ)
渡邊りょう(悪い芝居)
《日替わりゲスト》
堀川炎(世田谷シルク)5/12-16
川村紗也 5/18-20
井上みなみ(青年団)5/21-25
石森美咲(演劇集団キャラメルボックス)5/26-29
短編『全肯定少女ゆめあ』
川村紗也 一色洋平
塚越健一 小角まや(アマヤドリ)
百花亜希 東谷英人
堀奈津美 大原研二
外桂士朗 市川彩
渡邊りょう(悪い芝居)
短編『エリクシールの味わい』
原田優一 永楠あゆ美
大原研二 小角まや(アマヤドリ)
片岡春奈 百花亜希
一色洋平 堀奈津美
演奏(Piano)伊藤靖浩
演奏(Perc)佐藤仙人文弘
■■スタッフ
舞台監督:竹井祐樹(STAGE DOCTOR)
照明:松本大介
照明操作:朝日一真
音響協力:千葉恵太
大道具:テルミック
今回お休み:中村梨那(DULL-COLORED POP)
稽古場助手:外桂士朗、片岡はるな、市川彩
いろいろ協力:猫の手(ダルカラ応援団組織)
『エリクシールの味わい』
作曲・音楽監督:伊藤靖浩 演奏:佐藤仙人文弘
■■日程・場所
《東京公演》
2016年5月12日(木)〜5月29日(日)@王子小劇場
《新潟公演》
2016年6月3日(金)〜6月5日(日)@えんとつシアター
《感想文》
まだまだ観たことのない劇団ってけっこうあるなーって思う今日この頃。世代なのか地域なのか分からないけれど、僕は岡田利規さんや前田司郎さんの影響で演劇を観始めたから、青年団周辺の劇団はよく観ているのだけど、逆に最近は青年団周辺ではない今まで観たことのない劇団を観るようにしているのだけど、ダルカラも初めて。谷賢一さんの名前は何度か見かけたことがあるのだけど作品を観るのは初めて。ちなみに王子小劇場も初めて。
ダルカラはもう俳優たちの圧倒的な熱量に圧倒されてもうカラダ熱熱、のどカラカラ!!
短編2本と長編という構成だったけど、短編の『全肯定少女ゆめあ』が長編『演劇』のプロローグで、『エリクシールの味わい』がエピローグ的な位置づけとも言える。まっ、エピローグとはちょっと違うかな笑
どの作品も「大人/子ども」の対比が主題になっていて、これは演劇以外の何物でもないけれど演劇じゃないというか、「ザ・演劇」なのだけど演劇じゃないというか、
即是人生!
人生がまるで演劇(映画)のようにしか思えないという錯覚は誰しもが感じたことがあるだろうし、自分の生きている世界がデタラメで周りの人びとが実はみんな宇宙からの侵略者なんじゃないかって思ったこともあるんじゃないか?
現実、現実とは言うけれど、現実を生きているという実感はなかなか味わえるものではない。あっ、そうそう、そんな思いを逆手にとった傑作に『トゥルーマン・ショー』がある。
この映画は僕も大好きで、主人公のトゥルーマンがニセモノの街(テレビのセット)に住んでいて、彼の人生が24時間全世界に衛星中継されているという設定。まったくもってバカバカしい話だけれども、バカにできないというか、すごくよく考えられていて、
「われ思う、故に我あり」
というデカルトの構想した世界モデルをものすごくうまく表現している。
ダルカラの『演劇』を観ていて思っていたのは『トゥルーマン・ショー』だったのだけど、『演劇』はもっと僕に迫ってくるものがあった。『演劇』は「小学校の先生(大人)/生徒(子ども)」という2つの視点で描いていて、ああ、こういうランドセルがぺちゃんこの生徒いるいる、ああ、こういうジャージの先生いるいる、ああ、こういう事件あるあるというように、ちょっと自分とは関係ない、テレビのニュース番組でよく報道されている事件の真相を眺めるという感じで観ていたのだけど、あるシーンで突然ぐぐっと身に迫ってきた。
(以下ネタバレ)
↓↓↓↓↓↓
ずっと観ていると、小学校の先生と父兄が話している生徒の名前と小学生2人組とひとりの女の子の名前がどうも一致しないということに気づきだして、少年の名前が呼ばれたときに、「あれ? セリフ間違えたのかな?」って思ったのだけど、そうじゃなかった。
「ああ、この先生(大人)とこの小学生(子ども)は同一人物なのか!!!!!」
って気づいてからは、もう正直ショックで、こいつがこうなっちゃうのかーって思うといたたまれないというか、自分を客席に座らせたままではおられないというか、これは確かに小学校の先生だからこそ起こる問題だけれども、
「オレの人生と全然変わんないじゃないかー!!!!!」
さっき紹介した『トゥルーマン・ショー』では主人公のトゥルーマンが最後にじぶんの生活が衛星中継されてテレビ番組になっていることに気づくんだよね。そしてそのニセモノの街に留まって、じぶんは気づいていないふりをして、しらふのじぶんを演じてさえいれば、生活は保障されるのだけど、あえてニセモノの街から出ていくことを選択する。すなわちトゥルーマンは本当の大人になるんだ!
対して、ダルカラの『演劇』でこのシーンにあたるのは〈子どもパート〉の最後、ぼくとあの子の愛のシーン。ずっと車椅子に座っていたゆめあちゃんが立てたシーン。そして、
ぼくとあの子が手をつなぐ!
ここなんだよね、ここスゴくいいシーンなのに、なのに、ここで終わらないのがダルカラの『演劇』なんだよね、、、
ここでふたりは飛び立って、どんな困難にも負けない大人になったはずなのに、もう一度へんなところに戻って来ちゃっているんだよね、それが〈大人パート〉の応接室のシーンなんだけど、
小学校の応接室!
ここはねー、そう簡単には抜け出せないんだよねー
ああー、もうー!!!
嗚呼、人生!!
追記
短編『全肯定少女ゆめあ』と『エリクシールの味わい』のテーマは、長編『演劇』と通じているけど、はっきり言ってこっちは純粋に楽しめました(笑)
『全肯定少女ゆめあ』は主人公ゆめあを演じた川村紗也さんのぶっ飛んだ少女っぷりによる圧倒的な肯定力
『エリクシールの味わい』も主人公の三井を演じた原田優一さんの明後日の方向を向いたダンディっぷりと歌、そして愛!
よかったー!
本当に熱かったー!!
傑作・熱演ありがとうございました!!!
皆様もぜっひ!!
↓↓↓↓↓↓
DULL-COLOR POP
『演劇』
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クロムモリブデン『翼とクチバシもください』
《演劇》クロムモリブデン
タイトル: 『翼とクチバシもください』
作・演出: 青木秀樹
■■出演
武子太郎 花戸祐介
吉田電話 森下亮
池村匡紀 岡野優介
ゆにば 戸村健太郎
土井玲奈 小林義典
渡邉とかげ
《トリプルキャスト》
奥田ワレタ 5/11,12 6/2-5
葛木英 5/13-19
久保貫太郎 5/20-22
■■スタッフ
音響効果: 笠木健司
照明:床田光世
舞台監督:今井康平(CQ)
演出部:入倉麻美 溝端理恵子(茶ばしら、)
音楽担当:yasuski
造形班:辻朝子 増田靖子 朝倉靖子
ステファニー(劇光族) 定塚由里香
チクチク隊:並木裕子 青木絵璃 古村結 杉澤香織
宣伝美術 尾花龍一(MONSTERS,INC.) 谷本康則
当日パンフレットデザイン(鳥みたいなイラストたちも含む):吉田電話
宣伝写真 安藤青太
Web 小林タクシー(ZOKKY)
制作:床田光世 野崎恵 安井和恵 重晶子
企画・制作 office crome
■■日程・場所
《東京公演》
2016年5月11日(水)〜5月22日(日)@赤坂RED/THEATER
《大阪公演》
2016年6月2日(木)〜6月5日(日)@HEP HALL
《感想文》
ドラッグ、ダメ、ゼッタイ
クロムは作品のタイトルから中身が予測できないから、いつも始まってから度肝を抜かれるのだけど、今日はその最たるものだった。
何これ???
終演後にお客さんの、「えっ、本当にこの結末でいいの?」というびみょ〜うな反応も含めて面白かった。だが、しかし、観ているお客さんがきょとんとしていて、みんな心配になったというか、客席を離れるときにこそこそとつぶやいている人もちらほらいたけど、
いやー、まー、あのー、そのー
演技がうまいかヘタかって言われれば、めちゃくちゃうまいんだけど、
いやー、まー、あのー、そのー
やってるよね?
森○亮さん!
やってるよね?
絶対!
ド○ッグ!
ホント、こんな感じ!
目がいってしまってる!
こ、こわい!
演技でここまでやるとは!!
あっぱれ!!!
笑・笑・笑
でも、ホンマこわいわー、シャレならんわー、森下亮さんには助演あっちの世界へいっちゃってるで賞でも贈呈したいわー、ホンマに
あっ、なまえ言ってもうた 汗...
さて、『時計じかけのオレンジ』を例えに出すのはちょっと極端すぎたけど、いや、でも本当にいったい何なんだろ、これ?
近未来型メロドラマっていうのかな? そもそも、そんなジャンルあるのかな? 恋愛の中毒性とドラッグの中毒性がお口の中で溶け合って絶妙なハーモニーを醸し出した一大スペクタクル!
なんじゃそれ?
これは『翼とクチバシもください』の登場人物である奥寺とハル子の単なる幻覚だったのか? 確かに恋愛とドラッグの症状は似ている面があって相性がいいというか、例えばゲーテなんかもこてこてのメロドラマを熱心に書いているのだけど、恋愛ドラマというよりも恋愛をほとんど化学反応として捉えていて、自然科学の一現象として扱っている感がある。
- 作者: ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ,柴田翔
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そう考えれば、医学部出身の手塚治虫がゲーテを好むのもよく分かるし、氏の作品はゲーテと同じく、恋愛も医学も科学も分け隔てなく同列で扱われている。『ブラック・ジャック』しかり『鉄腕アトム』しかり『ネオ・ファウスト』しかり。
ネオ・ファウスト (SAN-EI MOOK 手塚治虫セレクション)
- 作者: 手塚治虫
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恋愛している時というのは中毒というか、何かに取り憑かれている感じがする。現実の世界で行なっていることが常軌を逸脱してしまっていて、じぶんでじぶんをコントロールできなくなっていて、説明ができなくなるのだけど、あっちの世界に連れ去られていってしまって、あっちの世界でじぶんが闇の組織の誰かに支配されてしまっていて、じぶんの意思に反して物事が着々と進行していってしまって、ふと気がついて現実の世界に戻ると「えっ? そんな!」なんて状態になってしまっている。
恋愛にはまってしまったり、宗教にはまってしまったりというのはドラッグ中毒と大して変わらない。ま、ぼくはドラッグといえば風邪薬程度で危険ドラッグに手を出したことはないから分からないけれど、脳内で起こっている物質の化学反応はけっこう似たり寄ったりなんじゃないか。
なるほどー
『翼とクチバシもください』は恋愛とドラッグとテクノロジー(アンドロイド)がほぼ同列で扱われていて、舞台上で繰り広げられているのが、もう何がなんだかよくわからなくて、恋愛ドラマが進行しているのか? ドラッグ中毒者の幻覚が見えているのか? 近未来の機械人間が機械人間らしくダンスしているのか?
いったいこれは何なんだ???
例えば、さっきYouTubeを貼付けた『時計じかけのオレンジ』はドラッグ中毒者というか、人格破綻者がテクノロジーの進化による科学的な治療を施されてうんちゃらかんちゃらというSFで、あと若者文化というかドラッグと恋愛と言えば、『トレインスポッティング』かな?
いやー、でも『翼とクチバシもください』は『時計じかけのオレンジ』とも『トレインスポッティング』とも似ても似つかない作品。確かにけっこうよくデザインされていてスタイリッシュではあるのだけど、他に類をみないから本当になんだかよく分からない???
ま、一度観てみてよ!
あっ、確かにこれは二度三度観てもいいかもしれない!
ドキズル・ゲソラム・スタスタタ・トッキベレンス・ミコホルディ・ゲミノンスカカラッパ・ヘボシルソギマク・ノロルセン!
ではでは!
クロムモリブデン過去作品《感想文》
『七人のふたり』
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『8月の家族たち』
《演劇》シアターコクーン・オンレパートリー+キューブ 2016
タイトル: 『8月の家族たち』
作:トレイシー・レッツ
翻訳:目黒条
上演台本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
■■出演
羽鳥名美子
村井國夫
■■スタッフ
美術:松井るみ
照明:関口裕二
音響:水越佳一
衣裳:伊藤佐智子
ヘアメイク:宮内宏明
擬闘:栗原直樹
演出助手:坂本聖子
舞台監督:福澤諭志
宣伝美術:雨堤千砂子
宣伝写真:江隈麗志
宣伝衣裳:伊藤佐智子
宣伝ヘアメイク:勇見勝彦 遠山美和子
■■日程・場所
《東京公演》
2016年5月7日(土)〜5月29日(日)@Bunkamuraシアターコクーン
《大阪公演》
2016年6月2日(木)〜6月5日(日)@森ノ宮ピロティホール
《感想文》
現代アメリカの病理
『8月の家族たち』は現代アメリカの病理を描いた作品と言える。アメリカは今、大統領選を控えていて、トランプなんかが出てきている。あれは演技というか選挙で勝つための戦略としてやっているのだろうけど、あの現象がいまのアメリカを象徴している。端的に言って、物語の不在、アメリカはアイデンティティーを喪失している。
「トランプとは何か?」 あるいは「オバマ大統領とは何だったのか?」 というテーマを考えるのもよいけれど、もう少し掘り下げて「アメリカとは何か?」 を考えてみたらよい。その際に『8月の家族たち』は格好の題材となる。単なるエンターテイメントではなく、よく考えられているというか、戯曲が上質で、噛み応えがある。
アメリカって、いつも何かにおびえている。自分たちがネイティブではないという事実が、感覚的にも抜けきらないのだろう。地に足がついていないというか、冷静さを失っていて感情の起伏が激しい。日本に比べたら、自己主張が強く、自分の意見をはっきり言うとはいうけれども、すべてそういった不安の裏返しではないか?
「アメリカ的なるもの」
を考えるときに、東海岸/西海岸、NY/LA、ブロードウェイ/ハリウッド、演劇/映画という対比は面白いけど、これらは日本にいながら考えても比較的分かりやすい。
そうではなく、日本にいて一番分かりづらく、それでいて一番興味深いのは、アメリカの南部や中西部。アメリカ的なるものを考える上で、僕がいま一番読みたいのはフォークナーなのだ。でも、じっくり読んでいる時間がないから、いまはカレッジフットボールなんかを観ながら、アメリカの地域性を感じ取ろうとしている。
『8月の家族たち』の舞台はアメリカ南中部のオクラホマ州。カレッジフットボールで、オクラホマ大学やオクラホマ州立大学がそこそこ強いので、僕はどこにあるかすぐにイメージできるけれども、大抵の日本人はオクラホマ州ってどこ? って感じだろう。さらに劇中に出てくる地名が、コロラド、マイアミって感じだから、この作品はアメリカの地域色がかなり強く、日本人にはピンとこない。
これほどアメリカ色の強い作品を日本の劇場で、日本の俳優が演じることにどれほどの意味があるのか? これはなかなか難しい問いだけれども、結果的に非常に面白い体験だった。
何が面白いかについては、ちゃんと書きたいけれども、今日は、さわりだけ説明する。ある文章を読んだ影響で、GW中にソフィア・コッポラの『ロスト・イン・トランスレーション』をDVDで観たのだけど、これがすごくよかった。ソフィア・コッポラが東京を撮った作品なのだけど、この違和感たるや!
でも、この違和感は非常にいい違和感だったのだ。
『8月の家族たち』を日本で演じる違和感に通じている。
あと内容的には、最近観た演劇のなかでは意外にも月刊「根本宗子」第12号『忍者、女子高生(仮)』とシンクロしていた。
いい作品だった☆
ナイロン100℃ 過去作品《感想文》
『わが闇』
『百年の秘密』
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イキウメ『太陽』
《演劇》イキウメ
タイトル: 『太陽』
作・演出: 前川知大
■■出演
浜田信也
岩本幸子
森下創
大窪人衛
清水葉月
■■日程・場所
[東京公演]
2016年5月6日(金)〜5月29日(日)@シアタートラム
[大阪公演]
2016年6月3日(金)〜6月5日(日)@ABCホール
《感想文》
2011年と2016年
イキウメ『太陽』は2011年の初演も観劇した作品であり、内容的にも思い入れのある作品。あれから5年経った2016年の今、観劇したらどう感じるだろう? そう思って観に行った。
もう一つ興味深いことを言うと、『太陽』はいま、
とが同時に公開されている。《演劇版》と《映画版》を同時に鑑賞するチャンスというのはめったにないから是非体験して欲しい。
『太陽』は、近未来の日本社会を描いたSF作品だけれども、現代日本の病理を描いた作品と言える。演劇版を観て痛切に感じとったテーマは、
「選択」
言われてみれば、まさにその通りなのだけれど、なかなか自覚できていなかったなー...
劇評サイト《ワンダーランド》掲載
《イキウメ過去上演作品の感想文》
小劇場演劇、ダンス、パフォーマンスのレビューマガジン
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月刊「根本宗子」第12号『忍者、女子高生(仮)』
《演劇》月刊「根本宗子」第12号
タイトル: 『忍者、女子高生(仮)』
作・演出: 根本宗子
■■出演
根本宗子
梨木智香
あやか(以上、月刊「根本宗子」)
大竹沙絵子
川本成(時速246億)
小沢道成(虚構の劇団)
猪股和磨
■■スタッフ
舞台監督 金安凌平 川田康二
舞台美術 泉真
音響 中田摩利子(OFFICE my on)
照明 正村さなみ(RISE)
照明オペレーター 中佐真梨香(空間企画)
衣裳 山�忍(TEAM・H)
宣伝美術
[デザイン]増田ぴろよ
[写真]永峰拓也
[衣裳デザイン&スタイリング]さくらいかおり
[ヘアメイク]Masayo
演出助手 伊藤香菜(劇団ふくらはぎ) 田巻篤
制作補佐 安達咲里
制作 会沢ナオト 後藤由香理(team#BISCO)
企画・製作 月刊「根本宗子」
■■日程・場所
2016年4月23日(土)〜5月1日(日)@下北沢 ザ・スズナリ
《感想文:なんじゃらほい?》
月刊「根本宗子」初観劇!
2月に《二月のできごと》に出演していた梨木智香さんつながりで、噂の月刊「根本宗子」を初観劇!
面白かった☆
演劇界って男女のバランスがいいっていうか羨ましいっていうか、同じ芸術界といっても、僕がいた建築界は工学系にカテゴライズされていることもあってやっぱり男が多かったし、職人はほとんど男だし、逆に美大なんかはほとんど女子大みたいなもんだし、スポーツ界は男女別れているし、ビジネス界はまだまだ男が多いってことで、僕も生まれ変わったらビジネス界から足を洗って演劇界に入ってかわいい女優さんと結婚するぞ!
って話が来世にすっ飛んでいってしまったが、話を現世に戻して、そんで何を言おうとしていたかというと、そんな演劇界であっても女性が劇団を率いるっていうのはまだまだ数えるくらいしかなくて、月刊「根本宗子」を観に行った一番の興味はそこ! 女性で劇団を立ち上げた根本さんってどんな人だろ?って。
女性と言えば、最近、観劇して惹かれたのは《KAKUTA》の桑原裕子さん。《KAKUTA》は旗揚げしてもう20年も立っているから大所帯になっていて、桑原さんは、よくもあれだけのメンバーをまとめあげていけるなーって感心した。
あと《毛皮族》の江本純子さんもリーダーとしての才能がすごい!
江本純子さん
彼女らは、姐御肌っていうか器量があって、男がみても惚れ惚れするっていうか、「舎弟にしてください!」と跪いて頭を下げたくなるような人たち。
カッコイイ!!
でも根本宗子さんは違った。
根本さんは飄々としたふつうの女の子だった。
そういう意味では、芥川賞を受賞した本谷有希子さんに近いかな?
本谷有希子さん
本谷さんもふつうの女の子といえばふつうの女の子で、でも何がすごいって、劇団員がじぶん一人の劇団であるにもかかわらずPARCO劇場で公演を打ってしまうという度胸っていうか...
あっぱれ!
最近は男の方が線が細くなってきていて小劇場から出ていこうというタイプのリーダーがあんまりいない。演劇界は優秀な人が多いけど、棲み分けしているというか、なんか閉じこもってる感じがする。よくも悪くも。
そうなると、根本宗子さんは、ポスト本谷有希子!って感じなのかな?
そうそう、本谷さんで一番印象深いのは、永作博美さんの才能をうまく引き出したってこと。本谷さんの舞台に立って永作さんが一皮むけたというか、あのころからだと思う、永作さんの演技にふくみが出てきたのは。
永作さんが出演した「幸せ最高ありがとうマジで!」のポスター
そういう意味では、きょう初めて観たけど、根本さんも女優の使い方がうまい。きょうは誰か一人っていうわけじゃなくて、大竹沙絵子さん、梨木智香さん、あやかさん、そして根本宗子さんの4名の女優が出ていたけど、ちゃんと個性が出ていた。あくまでもお芝居だからぞれぞれの役柄というのがあって、個性を抑えねばならない点もあったけど、パンフレットを見るとまるで《アイドルユニット》のよう!
こういうのは演劇じゃないって、かたくなに否定する人もいるかもしれないけれど、舞台に立つってことはやっぱり特殊な才能であって、そうやって舞台に立てる人っていうのは人を惹きつけるチカラがあるのだから、人を惹きつけるチカラをもっともっと前面に出したらいいって、きょう改めて思った。
あと月刊「根本宗子」の男性陣については、これは本谷さんの座組と似ていて、演技に安定感のある俳優を起用していた。今回で言えば、川本成さん、小沢道成さん、猪股和磨さん、土屋シオンさん、堅気な人からくだけた人までを幅広くこなせる安定の演技、そんな男優陣に女優陣をぶつけてゆくことでお互いを引き立てる。
「忍者、女子高生(仮)」という作品は、家族をテーマにした作品で、とあるトンデモな家族が描かれていたが、いちおうちゃんとした演劇だった笑。
家族について誰しもが感じている普遍的なテーマを《女子高生》と《大人たち》、《男》と《女》、《血のつながった家族》と《結婚して家族になった者たち》といった対比をうまく織り込みながら、時にぐっとくるセリフやジーンとくるシーンがあって、グサッときたり、怒りを感じたり、けっこうさらっと書いている割にはうまかった。が、
いやー、まー、あのー、そのー
もうねー、設定が滅茶苦茶っていうか、展開が読めないっていうか、はっ? 何それ? ええっ?
なんじゃらほい!
本谷さんもぶっ飛んでいるけど、根本宗子のぶっ飛び方はそれとは違うなー
根本宗子はもう全然、本谷有希子じゃない。
うんうん、根本宗子って、どっちかと言えばこっちだよね。大森靖子って、批評でもすでにけっこう論じられているけど、なんなんだろ? アイドルなのか? サイケなのか? もうなんだかわかんなくなってきた。女の子が…
うんうん、根本宗子って、どっちかと言えばこっちだよね。でんぱ組.incって、批評でもすでにけっこう論じられているけど、なんなんだろ? これってアイドルなのか? ビジュアルアートなのか? もうなんだかわかんなくなってきた。女の子が…
きょうは作品の中身にはあまりふれなかったけど、こういう感想文を書く時もある。
きょうは兎にも角にも根本宗子っていう、なんじゃこいつ?っていう演劇人を目撃したってことで!
ところで、あの子、どんな男の子になるのかな???
これからがたのしみ!!!
ありがとうございました☆
皆様も是非!!
↓↓↓↓↓
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FUKAIPRODUCE羽衣『イトイーランド』
《演劇》FUKAIPRODUCE羽衣 第20回公演
タイトル: 『イトイーランド』
プロデュース: 深井順子
作・演出・音楽: 糸井幸之介
■■出演
深井順子 キムユス
鯉和鮎美 日高啓介
高山のえみ 高橋義和
新部聖子 大鶴佐助
幸田尚子 岡本陽介
浅川千絵 澤田慎司
■■スタッフ
プロデュース:深井順子
作・演出・音楽・美術:糸井幸之介
振付:木皮 成(DE PAY'S MAN)
舞台監督:上嶋倫子(至福団)
照明:松本永(eimatsumoto Co.Ltd)
音響:佐藤こうじ(Sugar Sound)
衣装:みのもまりか(呆気衣)
演出助手:中村未希 芳野里子
宣伝美術:林弥生
題字・宣伝写真:糸井幸之介
記録映像:杉田協士
記録写真:金子愛帆
制作:坂田厚子 林弥生 大石丈太郎
■■日程・場所
《感想文:古代ギリシアの観劇ってこんな感じだったのかも?》
イトイーランド!!
糸井嘉男選手(オリックス・バファローズ)
『イトイーランド』というタイトル、ということは今回はオリックスの糸井選手が出てくるのか! と楽しみにしていたのだが、最後まで出てこなかった。残念だ。
ま、そんなことを期待していたのは野球マニアのオレだけかもしれないけど、この前の『よるべナイター』には代打で古田選手が本当に出てきたんだぞ! 嘘じゃないってば!
ほらっ!
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さて、オレの推測が単なる憶測ではないということが証明できたところで本題。んっ!? じゃ、タイトルの「イトイー」って何だ?
パンフレットにも書いてあるけど、作者の名前なんだって。
あっそ。つまんねーのー
あっ、そうそう。この前、キャビンアテンダントの人に聞いたのだけど、ディズニーのキャラクターってみんな名前が「ィー」で終わるんだって。「ィー」って発音すると口角が上がって自然と笑顔になるんだって!
ミッキー!
ミニー!
って、「ィー」でおわるのこれだけだけど、
イトイー!
ってのもいい名前だね!
そんで、僕がイメージしたのはこれ!
イトイーランド!!
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しかし現実は厳しかった。《イトイーランド》は《ディズニーランド》のような夢の国ではなかった。確かに夜景は綺麗だったけど、《イトイーランド》は甘く、切なく、苦しく、そして、もう一度甘く! いや、苦しく。
《イトイーランド》は壮大なる《恋物語》であった。幻想的な月夜のシーンから始まり、そこで繰り広げられたのは月と地球と太陽の三角関係。《愛》は国境どころか大気圏を超えて、はるか彼方、宇宙まで引き寄せ合っていた。そして時は遥か昔、太古の世界にまで及んだ。《愛》は、人類がまだ誕生していない、そんな世界にも存在していた。
《イトイーランド》で繰り広げられる物語は、些細な日常の光景かもしれないけれど、このように時空を超えた壮大なスケールで描かれたら、これはもう人びとの世界を超えて、まるで神話の世界のように思えてしまう。
描かれていたテーマは、
不倫!
もっとストレートに言えば、
セックス!
《ディズニーランド》ではタブーであり、《善悪》で言えば《悪》であり、《聖俗》で言えば《俗》である。このテーマを近視眼的に描くならば、せいぜい《失楽園》といったところだろうが、ここまで壮大に描かれてしまうと単に善悪の問題でも聖俗の問題でもなくなってしまう。
観劇後、はっきり言ってスッキリとした気持ちにはなれなかった。一瞬、不倫を肯定されたような気持ちにもなったのだけど、そういう訳じゃないよな、セックスって気持ちいいからどんどんオープンにやったらいい、ってそういうことじゃないよな。
なんだか、はっきりとした答えが示された訳ではなく、《宙吊り》にされたままだから戸惑う。3時間近くにもわたって繰り広げられた《イトイーランド》とは一体なんだったのか? 無駄であったのかといえば、そんなことはなく、冗長だったのかといえば、そんなこともなく、観た!感じた!という触り心地は、はっきりと眼に焼き付いているし、体に刻まれている。
こういう体験は、これまで味わったことがないかもしれない。
なんだかよく分からない。けど、確かに感じとっている。
演劇ってこういうことなのかもしれない。
古代ギリシアの観劇ってこんな感じだったのかも?
今日の俳優陣のMVP
きょうもいつものことながら俳優陣のパワーに圧倒された。みんな個性的でそれぞれの特長がでていてよかった。なかでも魅かれたのは、
幸田尚子さん(コーダー)と大鶴佐助さん(男5)
幸田尚子さんには、以前《クロムモリブデン》の公演で、五点掌爆心拳を乱れ撃ちするという、演技を超えた、その圧倒的な破壊力をまざまざと見せつけられた。
いやいや、ユマ・サーマンよりももっともっと凄まじかった 汗。。。そんな幸田さんだから、《FUKAIPRODUCE羽衣》が得意とする「妙―ジカル」(妖艶かつ混沌とした詩的作品世界、韻を踏んだ歌詩と耳に残るメロディで高い評価を得るオリジナル楽曲、圧倒的熱量を持って放射される演者のパフォーマンスが特徴)においてもひと際輝いていた。
圧倒的な熱量というのは、やっぱり放射するぞ!という気持ちにならないとできないのだろうけど、幸田さんはごくごく自然に放射してしまうという感じ。日本人離れしているというか、彼女の体内にはラテン系の血が流れているのか? 圧倒的な熱量であるにもかかわらず、その肢体が実にしなやかなのだ。あれはラテンのリズムではなく、アラブ系のベリーダンスなのかな? 妖艶だった☆
そして、大鶴佐助さん。彼の演技を観るのは初めてだったけど、名前と顔立ちからなんとなく察しがついたのだが、「えっ! 深井順子さんって、唐組にいたの?」と遅まきながら気がついた。《唐組》からの《FUKAIPRODUCE羽衣》というのは、繋がっているような気がする。
確かに!
それで、大鶴佐助さんはなんと言うか、男性なのに妙な色気があるというか、声にも艶がある。中性的な感じ。「妙―ジカル」に求められるものを秘めているというか、今度、それこそ木ノ下裕一さん主宰の《木ノ下歌舞伎》にぜひ参加して欲しい!
《イトイーランド》は、味わったことのない魅力に満ちあふれた作品でした。
ありがとうございました☆
皆様も是非!!
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