庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』
《演劇》庭劇団ペニノ 19th本公演
タイトル: 『アンダーグラウンド』
作・演出: タニノクロウ
■■出演
五十嵐操 上田遥
坂倉奈津子 島田桃依
瀬口タエコ 高田郁恵
浜 恵美 ビア スズキ
明石達也
阿部篤志(Pf)
山本大将(Vn)
秋葉正樹(Dr)
■■スタッフ
構成:タニノクロウ 玉置潤一郎 山口有紀子 吉野明
美術:田中敏恵
特殊造形:小此木謙一郎(GaRP) 福田雅朗
照明:今西理恵(LEPUS)
音響:中村嘉宏
演出助手:森準人
舞台監督:矢島健 大川裕
宣伝美術:手島綾
照明協力:ART CORE
制作:中山静子 三好佐智子
■■日程
2010年6月6日(日)〜6月13日(日)
■■場所
■■チケット
《体験記:希望の撃沈》
8日は予定通り、三茶のシアタートラムにペニノを観に行きました。確かに観ました。確かに、、、
《外科手術ショー》というのは事前にある程度知っていて、
幕が開けて軽快な音楽が〜♪
そして、名指揮者のマメ山田さんによるウィットの効いた心地よいトークがありましてね、「よくできてますが、全部ニセ物、フ・ェ・イ・ク・!」ってね、ちゃんと教えてくれたんですよー、
でもね、
いざ手術ショーが始まると!!!
話は変わりますが、以前、スーパーで100円引きになっていた海鮮鍋セットを買って食べたら、食あたりになりました。えびか、魚か、あるいは自分で足した玉子か? 原因は分かりませんが、ゲェ〜、ゲェ〜吐きました。
吐くのは気分のよいことではありませんが、自分の意識としてはもういいだろうと思うのに、体は執拗に何度も何度も吐き出そうとするのです。とにかく体内にあるものを全て出そうとするのです。どれが原因かと考えずに全部出してしまえば一番安全ですよね。人間の体はよくできていると感心しました。
はい。『アンダーグラウンド』の話に戻りましょう。
それでですねー、実はですねー、わたくしは血を見ると気絶する体質らしいのです。
店の同僚と話していたら、「えっ、本当ですか!(情けない!!) 血は女性の方が強いかもしれませんねー」「ああ、そうかもねー」って感じでねー、、、
それが判明したのが自動車の教習所に通っていたとき「応急救護」の授業の時
こんな感じで、ビデオを見せられたんですね。
キキキー!!!ドン!!!
血がダラ〜
その血を見ているうちに気分が悪くなってきて、なんか頭に血がカァーっと上ってきたようにジジジ〜と神経が焦げ付くような感じになったんですね。そしたら次の瞬間、意識が飛んで、気が付いたら倒れていて、先生がびっくりしておろおろしていて、どうしていいのか分からなくて、「とにかく寝ていろ、寝てろ」って言ってました。応急救護全然出来ていませんでした。チャン、チャン♪
これはネタに使えるからよいのですが、その後、数回こういうことがありまして、、、
それで調べてもらったら、実際は頭に血が上っているのではなくて、血圧がどんどん下がって、頭に血が行かなくなって気を失うらしいのです。気を失った瞬間に血圧が30ぐらいにストンと落ちるらしいのです。「神経性なんとか」って一応病名も聞きましたが、日常生活には支障がないのでよいということになりました。
確かに今、書店で働いていて、よく紙で指を切って血がタラ〜っと出てくるのを見るのですが、それぐらいなら大丈夫なのです。どれぐらいだとダメなのか? よく分かりません。量が多ければ確かに危ない。でも、この反応が出るか出ないかはやってみないと分かりません。はい。
ではもう一度。
《外科手術ショー》というのは事前にある程度知っていて、幕が開けて軽快な音楽が〜♪ そして、名指揮者のマメ山田さんによるウィットの効いた心地よいトークがありましてね、「よくできてますが、全部ニセ物、フ・ェ・イ・ク・!」ってね、ちゃんと教えてくれました。が、
いざ手術ショーが始まると!!!
10分が限界でした。
「ああ、反応しちゃってる..........」
血が引いているのが分かりまして、もう何度か経験しているので分かりまして、「あと50分! 絶対無理!!」という訳で、気絶するまえに退席しました。
ロビーにはもう一人。顔を真っ青にした人がいましたが、撃沈したのは私を含めた二人だけだったようです。ちょっとした驚きを感じました。「へぇ〜、けっこうみんな大丈夫なんだー」って。
庭劇団ペニノは前回の『太陽と下着の見える町』が消化不良だったのでリベンジだったのですが、今回も見事に撃沈しました。外科医と大型トラックの運転手には絶対なれないと改めて実感した次第です。あ、あと、俳優もぜったい無理。
でも、今回はイヤな感じはしませんでした。タニノさんが医者だからこそできる作品だけど、それだけを売りにした作品ではないし、外科手術をリアルに見せるというのとも違って(確かに僕の体はリアルと判断したようなのでリアルでもあるのですが)、演劇でしかできないことをすれすれのラインでやっていて、他にない、ここだけの世界が広がっていたように思います。たった10分でしたが堪能しました。
俳優のみなさま、お疲れ様です。
そして、
ありがとうございました。
※ photo by montrez moi les photos
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