日々是改善




内職で執筆業を営んでいるからといって本業の書店員をさぼっている訳ではありません。日々是改善。売場環境の向上に努めております。ここ数日はインデックスの差替作業に勤しんでおります。


オープンして3年が過ぎ、ここ数カ月は売上が順調に伸びているんです。やっとお客様がついてきたんですね。でも売ってる側は冷や汗ものです。万全の体制でお客様をお迎えしている訳ではないですから。

(起) お向かいのライバル店では棚にインデックスがきっちりと差してあるのに、僕が担当している棚はそうなってない。


(承) インデックスがきっちりと入ってないから、棚が荒れてくる。


(転) 毎日働いている僕が探し切れない本をお客様が探せるわけがない。


(結) お客様が愛想を尽かして離れてしまう。


やらなければならないのは明らかなのですね。それで担当している人文コーナーでインデックスプレートを1,000枚頼みました。以前のプレートよりも文字が大きくて見やすいです。こんな感じです。



before



after


棚に差すとこんな感じ(これは自宅の棚です)



before



after



これでもう安心!?


残念ながらまだ安心できないのです。1,000枚って多いと思うでしょうけど、人文コーナーには「日本史・世界史・宗教・精神世界・思想・心理・教育」の7つのジャンルがあり、つまり1ジャンル約150枚しか割り当てられないので数が足りません。だから何度か差替えを繰り返したり、旧式のプレートで補ったりしてうまいことやりくりしないとダメなんですね。


それに足りないと言えば時間ですね。売れた本の補充や常備入替えといった通常の業務は変わらずある訳ですから、こういったイレギュラーな作業は時間をうまく見つけてやっていくのです。なんか一晩でサクッとできそうですけど、実際は1〜2カ月ぐらい軽くかかるんですね。


せっかく付き始めたお客様を繋ぎ止められるか、それとも離れて行ってしまうのか。「お客様が1度離れるとまた戻ってきてもらうのに3,4年かかるんですよ!」「そんなこと、言われんでも分かっとるわ!!」。まさに綱渡り。サバイバルレースです。でも店を切り盛りするって、こういうことだと思います。万全の状態で構えている店なんてないですから。



日々是改善



毎日少しずつ良くしていく。これしかないです。あと、これツボですけど、完璧にビシッと整えられた棚よりも、完璧ではないけれども毎日手が入っていると感じられる棚の方がお客様がつくみたいです。なんとなくそうかなって思っていたら、今日の朝礼で店長も言ってました。

「決して完璧でなくても構わないから、毎日手が入っているとお客様が感じられる棚にしてください」