私家版《モモ》







全然、そんなつもりじゃなかったのですが。。。



じゃがいも 19円 / 個
たまねぎ  19円 / 個
にんじん  39円 / 個



えっ、マジ?



即決。



「そうだシチューつくろう!」




でも、いま愛用している料理本にシチューは載ってない。



きほんの料理 (手作りってかんどうおいしい)

きほんの料理 (手作りってかんどうおいしい)



けど、「洋風野菜スープ」はすでにクリアしている。








なんとかなるだろう。レシピはこれで十分!







調理はいたって簡単。野菜を「切って、炒めて、煮込む」だけ。
工夫したのは、ルウを2種類まぜたこと。


カレーの風味はスパイスの複雑な出合いで生まれる。カレールウを2種類以上合わせると、簡単にその複雑な効果が出せる。※1


愛用している料理本のカレーライスの作り方から学んだのでした。




煮込むこと30〜40分。






料理について、僕の口からあえて言えば、この独特の「時間感覚」を身につけるのがツボのように思います。できたものばかり食べていたら、30分煮込むっていう感覚は絶対に芽生えないもんね。あと、もう一つ大切なのは「後片づけ」。



後片づけ。




「料理のきほん」ならぬ「人間の生きるきほん」です。



さいごの灰色の男はゆっくりとうなずきながら、つぶやきました。

「いいんだ ー これでいいんだ ー なにもかも ー おわった ー」

そしてこの男も消えてゆきました。




完成!!








うまい!!





シチューを書いたのが2006年9月8日。

あれから1年半か。

思ったより早かったかも。



ついにシチューの番人になりました!!



時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語


モモ、ありがとう。


モモ (岩波少年文庫(127))

モモ (岩波少年文庫(127))

※ photo by montrez moi les photos




※1 芝池早苗『きほんの料理』西東社 p.83.
※ その他の枠で括った箇所は、ミヒャエル・エンデ『モモ』岩波少年文庫からの引用。