四回二死満塁







阪神タイガース横浜ベイスターズ3回戦

    
       阪神 7ー0 横浜
        勝 福原 1勝
        負 高崎 1敗


     阪神開幕3連勝
     ※ 新井5打点
     ※ 福原完封


四回だった。二死一塁から連続四球で満塁のピンチを招く。ここで横浜は代打・鈴木尚を起用。開き直るしかなかった。カウント1−1から、この日最速145キロ直球で追い込むと、最後は外角低めの直球で見逃し三振。普段はクールな男(福原投手)がグラブをたたき、右こぶしを力強く握った。
(田中政行・記者)※1

今日は0−3で迎えた四回二死満塁というチャンスでした。何らかの形でつないでいれば、まだ試合が分からなかっただけに、悔いが残ります。
鈴木尚典・打者)※2

問題に映ったのは、四回二死満塁で代打として起用されたベテラン・鈴木尚の消極的すぎる姿勢だった。変化球は打たない。真っすぐも打たない。結局、一度もバットを振ることなく見逃し三振。これでは雰囲気をしらけさせてしまう。
江夏豊・評論家)※3

福原が完封できたカギは四回にあった。二死一塁から暴投を挟んで吉村、小関に連続四球。二死満塁となったところで代打・鈴木尚を迎えた。その初球、福原は緩いカーブで見逃しのストライクを奪った。


鈴木尚は打ち気満々っで速球を狙っていたはずだ。ところがカーブでタイミングを外され、2球目もカーブ(ボール)。3,4球目の直球を見逃して三振。カーブ2球の後の直球は、速球以上の速さに感じたと思う。


このカーブは、フォームにしっかりとタメができているからこそ投げられる。直球も同じような腕の振りから投げていただけに、打者としては攻略が難しかった。矢野も絶妙のタイミングでサインを出したし、福原がこのカーブを投げられる状態だったことが大きい。調子の悪いときなら、タメができず、カーブも決まらなかっただろう。
(中田良弘・評論家)※4

※ photo by montrez moi les photos




※1,3,4 デイリースポーツ2008年3月31日朝刊より引用。
※2 鈴木尚典選手のオフィシャルサイトより引用。