五反田団『生きてるものか』
《演劇》五反田団 本公演
タイトル: 『生きてるものか』
作・演出: 前田司郎
■■出演
飯田一期 石澤彩美
島田桃依 菅原直樹 瀬尾遠子
飛谷映里 野津あおい
前田司郎
■■スタッフ
舞台美術:池田ともゆき
舞台監督:榎戸源胤
技術監督:松本謙一郎
特殊装置:岩城保
照明:山口久隆(S-B-S)
演出助手:上松頼子(風花水月)
宣伝美術:木村敦子
制作:尾原綾 三橋由佳 清水建志
字幕翻訳:門田美和
■■日程
10月17日(土)〜 11月1日(日)
■■場所
■■チケット
《感想文:生きてるもの、はいないの、か》
はじめに
■ 才能がないからのび太なのか
■ のび太になるにも才能がいるのか
あまり大きな声では言いたくないけど、これを言ったら生きづらい世の中だとますます感じてしまうから言いたくないけど、後者だと思う。
1.前田司郎の書き方
散らかすときは何も考えず散らかすのですが、整理する段になるとつい考えてしまいます。考えれば止まるのです。だから考えない。出来るだけ多くを把握し、目の前の事だけを次々判断し行動していく。そうやって書けばいいのだ。そう思ったのでした。今、ついさっき。だから今度からそうしようと思います。
そんな軽はずみにやり方を変えちゃってもいいのか? とお考えの向きもございましょうけれども、実はやり方を変えることにもならないのです。なぜならこれまでもそうしてきていたのでした。
しかし、これまでは、考えてから、それをあきらめ、行動する、という順を追っていましたから、考える、それをあきらめる、という二つの動作が無駄だったのです。それくらいの無駄は許容すべきではと、お考えになるのも全くもっともですが、判断していくとき求められるのは速さであって正確さはその次なのです。考えても正確になるわけでもないですし。
だから僕は考えずにこれからも書いていこうと思います。
(前田司郎『生きているものはいないのか』白水社 あとがきより)
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2.前田司郎の上演記録
※ このあと、僕が観ただけでも5公演やって、その他お正月と夏休みにやって、ベルギー公演もやって、あと三島由紀夫賞授賞式の日にも舞台に立っていたように思います。
3.前田司郎の哲学
3-a.
■ 生きてるものはいないのか
■ 生きてるものか
3-b.
■ 私が死ぬことと私だけが生き残ることは同じことか違うことか
■ 私が生まれることとみんなが死ぬことは同じことか違うことか
3-c.
ただ在るというだけの純粋存在を想定してみよう。「ただ在ること」は、それ自身の内部にも、外に対してもどのような差異ももっていない。
「ただ在ること」は、純粋な無規定態であり空虚である。こうして「ただ在ること」という無規定的な直接的なものは、実際には「無」である。つまり「ただ無いこと」である。
「ただ無いこと」は、完全に空虚であること、規定や内容の欠如していることである。「何ものもない」ということは、「何かがある」から区別される一つの意味をもつ。しかし「ただ在ること」と同様の規定欠如態である。
したがって「ただ無いこと」は「ただ在ること」と同一である。
ここでは「ただ在ること」は「ただ無いこと」へ、「ただ無いこと」は「ただ在ること」へ移行してしまっている。両者は区別されていないのではなく、絶対的に区別されているが、直接反対のもののなかで消失している。
したがって一方が他方のなかで消失するという運動、つまり「生成」が登場する。
(ヘーゲル『論理学』)
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あ、真夜中で富士山も登ってますよ。
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あ、あと、えーと、えーと、
うわ、
う
苦しい
かあさん、かあさん、、、もう一度あたたかい、、クリ、、、
死ぬ。(合掌)
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