FICTION『ボノボ』





タイトル: ボノボ



作・演出: 山下澄人

■■出演


井上唯我 大島未由希 荻田忠利


佐久間麻由 竹内裕介


ハタノユリエ 福島恵 まさと


山下澄人 山田一雄 山田新之助



■■スタッフ


照明:高橋秀彰  音響:別所ちふゆ


音楽:YAMASHITA SUMITO


宣伝美術:西山昭彦  音楽:山下澄人 


舞台監督:清水浩志  衣装・小道具:mario


制作:白迫久美子


受付その他お手伝い:磯田和代 大須田ますみ 小谷織絵 佐藤紫衣那 三浦かなこ



■■日程・場所


2010年9月28日(水)〜 10月3日(日)


川崎市アートセンター新百合ヶ丘



2010年10月29日(金)〜10月31日(日) 旭川 @シアターコア



2009年11月3日(水・祝)〜7日(日) 札幌 @シアターZOO
   


■■チケット販売


FICTION HP内チケットフォーム



※感想読む前にやっぱり観に行って欲しいです。10月3日まで新百合ヶ丘で公演しているので、観に行って欲しいです。せっかくの観劇なので、自分の眼でしかと見届けてください。


  チケットはこちら


そして観劇後、落ち着いてから感想を読んでもらえるとうれしいです。











感想文:《ありえないけど、美しかった。》


FICTIONは『ディンドンガー』に続いて2回目だったからか、わけがわからないのはわかっていたからか、今回は、いや今回もすごくいい観劇ができた。



描いていいこと/ダメなことというのがあって、格闘技でも金的はダメだとか、デモ行進でもちゃんと許可を取ってからやるだとか、なんだか一見、何でもアリと思えるようなものもちゃんとルールのなかで行われている、というのがこのよのなかなのだけど、FICTIONはフィクションだからか、それがもっと「ええっ!」というところまで行っちゃっていて、でもでも、それでも成立している。



前回観た『ディンドンガー』は描いていることの際どさにただただ唖然とさせられるという感じだったのだけど、今回の『ボノボ』は俳優の特徴を知っていたから、ズキューンと胸に届いてきた。



ま、まず女優から言えば、ハタノユリエさん佐久間麻由さんはやっぱり人を惹きつけるもんだなーって。麻由さんのグラビアのことは事前に知っていて、舞台だとどうだろうって思って観ていたらやっぱり「ああ」って。容姿端麗というか、平たく言えばそういうことになってしまうのだろうけど、「ああ」って。ユリエさんも。



ただ、今日はそれ以上に魅せられたのが、福島恵大島未由希のコンビで、これはもう言いようがない。演技も人間性もすべてひっくるめた空気? 存在感? なんだこれは、、、



そして



まさと



演技もそうだけど、まさとが脚立のてっぺんに登ったときのそのシーンの空気の支配力たるや、、、



そして



山田一雄



コメント不要!



あと



へんな男3名+まだ未知数の男1名



山下澄人



あ、もう、その、ここまで書いたら、気付くというか、



原住民やら、ネイティブアメリカンやら、動物人間やら、なにか変な生き物ばかりでてくるのだけど、



たんなる悪ノリではないんだってことを。



山下澄人さんがいったい何を見て、どこの力を見抜いて、引き出しながら作品を動かしているかを。



そうそう、ぼくは作家の保坂和志先生に『ペドロ・パラモ』を面白いと勧められて読んだのだけど、全然ダメだったのだ。



でも



ボノボは面白かった。



ちゃんと見えた!



保坂先生ダウンタウンの松ちゃんが観たら、ものすごく悔しがると思う。



けっさくな傑作です。



ぜひ!

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FICTION『ディンドンガー』









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