Cui?『きれいごと、なきごと、ねごと、』






   





《演劇》Cui?




タイトル: 『きれいごと、なきごと、ねごと』



脚本: 綾門優季


演出: 綾門優季 得地弘基(お布団)


■■出演


串尾一輝  芝村薫


得地弘基(お布団) 中島風人(PAPALUWA)


西村佳澄  新田佑梨


原田つむぎ  松尾祐樹(空白バカボン



■■日程・場所


2014年5月31日(土)〜6月4日(水)@新宿眼科画廊






 《感想文:んっ!?》






【演劇】Cui?『きれいごと、なきごと、ねごと、』(1)

Cui?を観るのは初めて。「徹底した過剰さで突っ走り、最後には、その内容に相反して爽快感さえあった」というのが観劇後の第一声。




【演劇】Cui?『きれいごと、なきごと、ねごと、』(2)

初めは「ああ、これ重い」と感じて、ドイツの現代演劇によくあるような現代社会の病理を描くというか、「ああ、オレ、これダメだわ」と感じたのだけど、




【演劇】Cui?『きれいごと、なきごと、ねごと、』(3)

「んっ!? 何これ???」という掴みきれなさがあって、「んっ!?」「んっ!?」と感じながら、そのまま最後まで引きずられていってしまった。




【演劇】Cui?『きれいごと、なきごと、ねごと、』(4)

登場する三姉妹もそうで、「ああ、オレ、こういう女ダメだわ」とはじめ感じて、ましてや好きになるような感じでもないし、っていうか人間っぽくないし、まったく共感しないのだけど、「んっ!?」という感じで最後まで眺め続けていた。




【演劇】Cui?『きれいごと、なきごと、ねごと、』(5)

終演後、「ああ、これは確かに今まで観たことないわー」って感じた。演劇はしばしば「リアル/フィクション」という対立で語られるけど、Cui?はどちらでもないというか、作品の位相が全然ちがうと思った。




【演劇】Cui?『きれいごと、なきごと、ねごと、』(6)

演劇の時空間を捉えているとまでは言わないけれど、時空間の感触は掴んでいて、その特徴ある台詞というか、文体までもが時空間を獲得しているように思えた。




【演劇】Cui?『きれいごと、なきごと、ねごと、』(7)

あれだけの量の台詞を発しているのだから、俳優の熱量はもちろん感じる訳だけど、それ以上に俳優が発した多量の言葉の質量が感じられた。




【演劇】Cui?『きれいごと、なきごと、ねごと、』(8・終)

次回公演の時は、もっとヴォリュームの感度をよくするために、ハーゲンダッツを3つ食べてから観劇しよう。




   








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