中野成樹+フランケンズ『44マクベス』


《第1版》(2009年2月19日)


タイトル: 中野成樹+フランケンズ『44マクベス



原作:  シェイクスピア


演出:  中野成樹

 



■■出演


フランケンズ

村上聡一 福田毅 野島真理 石橋志保


中村彰男文学座] 永井秀樹青年団] 伊原農[ハイリンド]


ゴウタケヒロ[POOL-5] 篠崎高志[POOL-5] 坂しおり[メガデルヅ]


中村たかし[宇宙レコード] 金谷奈緒 北川麗


[オオカミ男]

竹田英司 田中佑弥 斎藤淳子 中川春香



■■スタッフ


ドラマトゥルク:長島確  美術:細川浩伸[急な坂アトリエ]


音楽:大谷能生・竹下亮


照明:高橋英哉  照明オペレーター:細川昌江


音響:山下菜美子


舞台監督:山口秀峰


宣伝美術:青木正[Thomas Alex] チラシマンガ:青山景


演出助手:田中佑弥


制作:渡辺美帆子 ゴ・フランケンズ



■■日程・場所


2009年2月18日(水)〜 2月23日(月)


日暮里d-倉庫


■■チケット販売


中野成樹+フランケンズHP



《感想》






「スカッとした」とか、「感動した!」という作品ではなかったけれど、だからこそかもしれないけれど、観劇後いろいろと考えさせられる作品だった。


各シーンを振り返りながら、現代から見るとあの暗殺劇はキツイとか、王になったマクベスが孤立していく様子ってワンマン社長みたいだとか、城の主じゃなくてあれはテロ犯のろう城にしか見えないとか、森を守るって森林伐採とか環境問題とかそういう含みもあるの?とか、全般的に政治色強い作品だなとか、様々なことを思った。


この疑問は「マクベスとは何か」に留まらず「シェイクスピアとは何か」そして「演劇とは何か」と拡がっていき、ま、答えはないのだろうけど、考えるのはよいことで、そのきっかけを与えてくれた作品だった。


また上演後に、翻訳家の松岡和子さんと演出家の中野成樹さんの話を聞くことができた。松岡さんは長年の翻訳活動を通じてシェイクスピアの恐ろしさを百も承知しているという感じで落ち着いていたのに対して、シェイクスピア作品を初めて手掛けた中野さんは悩み続け、「考える人」のように固まっていた姿が印象的だった。








シェイクスピア全集 (3) マクベス (ちくま文庫)

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