東京六大学野球09年春リーグ戦開幕







今日は、東京六大学野球09年春リーグ戦の開幕日。土曜日に休みが取れたので久しぶりに行って参りました。神宮の杜へ。いやぁ〜気持ちよかった。ホントいい天気でした。なお、各地のリーグ戦がすでに続々と始まっています。春は6月の全日本大学選手権までの長い戦いとなります。皆様もぜひ球場へ!





2009年東京六大学野球春季リーグ(開幕戦)


《第二試合》

慶応大学 対 立教大学 (1回戦)


先発 (慶応)P 中林 ー 高橋玄

   (立教)P 戸村 ー 前田


ポイント P.中林(慶大)、中山(立大)

さて。今日は斎藤佑樹投手(早大)、中林伸陽投手(慶大)を見に行ったのですが、1番の収穫は戸村健次投手(立大)です。めちゃくちゃ良かったです。高校時代は無名でしたが185cmと長身で、その恵まれた身体能力を見事開花させ、立大の1本目に躍り出てきました。常時140km台のキレのあるストレートを投げ込む右の本格派。数年前、同じく立大に大川投手という右のいいピッチャーがいたのですが、ちょうどそんな感じです。


今日の審判は外のストレートをほとんど取ってくれない厳しい人で、決め球を悉くボールと判定されたのですが、にもかかわらず慶大打線を8回0/3無失点は立派です。最後は握力が落ちて制球がきかず、しかも1対0という緊迫した状況だったので降板は止むを得なかったかと思います。(評価◎)


そして9回裏ノーアウト1,2塁で登板した仁平昌人投手も圧巻でした。昨秋のヒジ痛による離脱から復帰後初登板がこの場面ですから。勝負勘、制球力ともに昨年同様のハイレベルなパフォーマンスを見せてくれました。1対0立大勝利で終了。


今年の立大は面白いです。野手ではキャプテンのレオ(中山選手)のセンスとリーダーシップが光ってました。打撃は2番中山と4番藤田が◎、それ以外は並ですが、今年の立大は守備がいい。上位に食い込む力があります。


他方、慶大。投手力(中林投手以外は未知数)、守備力は高く、打力もまずまずの良いチームです。ただ今日はそれ以上に立大がよかった。


注目の中林伸陽投手ですが、一言で言えば、完璧なピッチングでした。学生の左投手でこれだけの球威のある投手と言えば、和田毅(現ソフトバンク)ぐらいしか思い当たりません。この球威に対抗できる学生の打者はほんの数えるぐらいしかいないと思います。がしかし、今日はそのほんの数えるぐらいしかいない打者だけに打たれて負けました。



【1表】


《立大》 


 1.田中宗 4ー3 (内ストレート・いい球) 


 2.中山  /7 (内難しい球) 


 3.五十嵐 6ー3 (やや内甘) 


 4.藤田 (/9)’(内ストレート・いい球) 


 5.岡崎  9F 


[ R ー 0 K] 


ホントこれだけです。これ以外完璧です。しかも打たれたボールも失投じゃありません。いい球でした。何故打たれたのか? 相手も中林投手がストレートでぐいぐい押してくるのは承知しています。だからミーティングで「ストレートに張って喰らいついていけ」ぐらいの指示は出ていたのでしょう。中山選手も藤田選手もインコースの難しい球、決め打ちでなければ、あんなにうまくは打てません。


おそらく学生相手ならば、ストレートでぐいぐい押していくというこのスタイルの選択でまず負けることはないと思いますが、プロレベルになるとちょっと苦しいかとも思います。もう少し変化球をうまく使えないだろうか? スコアも0対1だったとは言え、完璧なピッチングをして負けた訳なので、少し配球を考えた方がいいかもしれません。



《試合結果》


立教大学 1 対 0 慶応大学



《第一試合》

早稲田大学 対 東京大学 (1回戦)


先発 (早稲田)P 斎藤佑 ー 杉山

   (東大) P 鈴木  ー 田中


ポイント 斎藤佑の成長、早大打線

注目の斎藤佑樹投手は、序盤にリードする楽な展開だったこともあり、今日は7割程度の力での投球でした。試合展開から5回で替わるかと思いましたが、7回まできっちり投げました。スタミナのチェックということでしょう。抜かりありません。相変わらずいい球筋だと感じました。また今日、改めて思ったのですが、斎藤佑投手は変化球でアウトが取れるピッチャーだということです。もちろんストレートが本線ですが、変化球に打者がついていけてないというシーンが沢山ありました。なるほど。 あと生命線の低めのストレートに関しては、今日は参考になるようなデーターは採れませんでした。ストレートで本気で三振を取りに行ったのは7回の最後の打者の1球ぐらいです。もちろん、これはいいボールでした。


早大の野手では、4番 原寛信選手、5番 宇高幸治選手が目立ちました。原選手はボールが甘かったのですが、宇高選手は難しいボールもさばいてました。勝敗を左右するキーマンは宇高選手です。あと大石達也投手も良かったです。抜群の安定感でした。


他方、東大も大敗しましたが、鈴木優一投手は十分通用するのではないでしょうか。また守備もいいですし、毎度のことながら、勝つとすれば、1つのミスも許されない、綱渡りのような胃がきりきりする試合になるかと思いますが、なんとか頑張って欲しいです。


《試合結果》


早稲田大学 11 対 0 東京大学



《総評》


明大、法大をまだ見ていませんが、今年は投手のレベルが一様に高く、立大が手ごわいので混戦が予想されます。打撃は水物ですし、思わぬところで勝ち点を落としたり、最後まで分かりません。ひょっとしたら立教が優勝なんてこともあり得ます。皆様もぜひ神宮球場へ!











阪根タイガース


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