倉地久美夫出演『庭にお願い』




  


  『庭にお願い』


出演: 倉地久美夫


監督: 冨永昌敬






  



期間:3/5(土)〜11(金)



劇場:池袋シネマ・ロサ






   《感想文:倉地くん》


プロデューサーのSさんから、麻薬の密売人からクスリを買うように、正規のチケット売場からは見えないビルの裏口でチケットを受け取った。200円負けてくれた。



アフタートークに、うちの店でもたくさんトークイベントをしてくださっている菊地成孔さんが出てきて、いつにも増して上機嫌で「倉地くん、倉地くん」と言っていた。「倉地くん、倉地くん」。楽しそうだった。映画に出てくる菊地さんは演奏中ずっと恐い眼で倉地くんを見つめていた。ドラムの外山明さんも恐い眼で倉地くんを見つめていた。それもまた倉地くん。



スマップの中居くんが「木村くん」という時の「くん」は違うと思った。「中居く〜ん」とジャニーズファンの女子がいう「く〜ん」も違うと思った。最近、僕も歳をとって、年下の人が増えたので「○○くん」と呼ぶ機会が増えた「くん」も違うと思った。「倉地くん」の「くん」は「くん」だった。



隣りに座っている人をずっと男の人だと思っていたら女の人だった。真っ赤なコートを着ていた。靴下も真っ赤だった。



今度書こうと思っている原稿の下読みも兼ねて、土井隆義人間失格?』も読み始めたのだけど、倉地くんのあとの帰りの電車は柴崎友香『ビリジアン』で決まりだった。Hを二つ重ねた形の校舎の形をイメージできなかった。大阪環状線の駅が18個の時はイメージできた。あの駅は小学生の頃はなかった。阪急電車の色は描いてないけどマルーン色だと知っている。阪急電車のカレンダーは「マルーンの風」という。柴崎さんの小説だからタイトルは「ビリジアン」だけど、もし僕が書いていたら「マルーン」だったかもしれない。いま乗ってる京王電車もむかしの白い電車のほうがいいに決まってる。



倉地くんは絵もうまい。



 









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