2011横浜VS広島1回戦
先発 (横浜)P 大家 ー 武山
(広島)P 前田健太 ー 石原
ポイント マエケンのストレート
ベイスターズ打線
《感 想:真の贅沢》
青空の下、平日の昼間からプロ野球観戦
営業スタッフは奔走しているようで、興業的にはなかなか厳しいようだ
でも、これこそ真の贅沢だ
フランス料理のフルコースなんかくらべものにならない
野球の原点
デーゲーム
みなさまもぜひ!!
《勝敗のポイント》
(4表 C5ー1YB)
見ての通り、大家投手の3つの失投で試合は決まった。3番広瀬選手、4番トレーシー選手は打者が巧かった。しかし5番栗原選手、第一打席でも初球の甘い球をレフト前ヒット、そして第二打席となるこの打席も初球の真ん中をツーベースヒット。これはもう絶対やったらダメ。続く6番岩本選手も初球の甘い球、7番丸選手も甘い球をカツン!
他方、広島バッテリーの攻めを見てみよう。
マークすべきは絶好調の3番スレッジ選手、5番ハーパー選手。
今日の前田健太投手はイメージと違った。もっとストレートでグイグイ押すかと思いきや変化球主体のピッチング。好調ベイスターズ打線の裏をかいたのか、あるいは風を嫌ったのだろう。しかし、組立は見事だった。
まず3番スレッジ選手への攻め。外角低めを引っ掛けさせるのが本線。第一打席はセオリー通り外低め中心。しかし、いいボールが行っているのにスレッジ選手もついてくる。スレッジ選手もこの攻め方を読んでいるし、今年はレフト方向へもいい打球を飛ばすようになってきている。そしてこの打席は結局フォアボールを選ぶ。→スレッジ選手状態◎と判定
第二打席の攻めが面白いのは、同じく外中心の攻めだが、外角高めを使ったこと。結局最後は外角低めのボール球を振らせて三振。
そして第三打席。外角を意識させておいて内外にボールを散らす。最後はやや甘い球だたったが、ミスショットでショートフライ。
次に5番ハーパー選手への攻め。低めと内角の厳しいコースで打ち取るのが本線。まず第一打席は徹底的に低め。低・低・低、最後はやや甘い球をミスショットでセンターフライ。
第二打席は内外に散らす。ほとんどバッティングをさせずファーストゴロ。
第三打席はまた低め中心の攻め。主導権を握る。最後はコントロールミスでレフト前ヒット。もったいない。
このように絶対打たれてはいけない打者に対する広島バッテリーのプランがしっかりしている。1球1球、1打席1打席のコンセプトがしっかりしている。
勝敗の分岐点という意味では大家投手の3つの失投が決定的だが、詳しく考察すると、絶対に打たれてはいけないクリーンアップへの攻め方が徹底していた広島バッテリー及びスコアラーの勝利という結論に至る。
スポーツ誌の記事をチェックすると、どうやら前田健太投手の調子はあまりよくなかったようだ。ストレートがあまり走っていなかったので変化球主体のピッチングを選択したらしい。
他方、ベイスターズ打線は好調を維持していた。今日もずっと観ていたが、崩れている打者はひとりもいなかった。森本選手も開幕からずっと外角低めのボール球を振らされて崩されかかっていたが、今日は素直にバットが出ていた。調子は上向き。
これらを考慮するとどちらが勝ってもおかしくない試合であった。それをバッテリーとスコアラー、チームの総合力で広島が勝利を引き寄せた。
横浜は前回のヤクルト3連戦と同じような点の取られ方をしている。早いカウントからドンピシャでカツンカツンやられているのを一度でなく、二度も三度もやられていることを考えれば、武山捕手の配球、ピンチの時の間合いの取り方など、いまいちどチェックする必要がある。
横浜は打線が引き続き好調なので、三浦投手、清水投手がローテーションに帰ってくるまでなんとか5割で行きたいところだが、よっぽど頑張らないと難しい。明日からも3番広瀬選手、6番岩本選手はマーク。4番トレーシー選手も調子が上向き、5番栗原選手も調子に乗せてしまった感があるので甘い球は禁物。ふんばりどころ。
ただ中継ぎの真田投手が好投するなど、好材料もある。ピッチャーを何人注ぎ込んでも、はったりでも、なんでもいいからなんとか勝ちをもぎ取ってもらいたい。
がんばれ!
《試合結果》
カープ勝利で終了。
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