イキウメ『ミッション』




   


《演劇》イキウメ 新作公演




タイトル: 『ミッション』



作: 前川知大


演出: 小川絵梨子


■■出演


浜田信也  盛 隆二


岩本幸子  伊勢佳世 


森下創   大窪人衛


加茂杏子  安井順平


太田緑ロランス


井上裕朗  渡邊亮



■■日程・場所


[東京公演]
2012年5月11日(金)〜5月27日(日)@シアタートラム


[大阪公演]
2012年6月1日(金)〜6月3日(日)@ABCホール


[福岡公演]
2012年6月9日(土)、6月10日(日)@西鉄ホール




《ミッション》観劇後、アラザルツイッターで即日連投した感想をまとめてブログ化しました。どうぞ お楽しみください☆☆☆




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 《感想文:オレのミッッション》




【演劇】

イキウメ『ミッション』@三軒茶屋を観劇。



昨年は震災などいろいろ大変なことがあったけど、「ああ、やっとイキウメも歩み出したんだ」という力強さを感じました。素晴らしかった☆



観劇をオススメします!




演劇【ミッション・1】

三軒茶屋のカフェ空いてなかったから移動しました。下高井戸からお伝えします。電源取れなかったので持つまで。あと公演中なのでネタバレは避けます。作品と取り巻く諸問題の考察に留めます。




演劇【ミッション・2】

イキウメは、僕が毎回欠かさず観劇している劇団の一つです。前回公演『太陽』については《劇評サイト》ワンダーランドで劇評を書かせて頂きました




演劇【ミッション・3】

この劇評を読めば、僕がイキウメ公演に通い続けている理由が分かると思います。この劇評は、文章の構成にものすごく力を入れたんです。これは書き手としての僕の持ち味でもありますが、イキウメの作品がそれを強く求めてくるのです。




演劇【ミッション・4】

創作というのは様々なスタンスがあるので良し悪しは一概には言えません。ただ「構成する」というスタンスに話を限定した場合、作品の構成であったり論理展開を徹底的に構築できる人もいれば、できない人もいます。そして、これははっきりと言えます。《イキウメ》は前者です。




演劇【ミッション・5】

そして今回のイキウメ『ミッション』は、今まで観た中でも一番と言って過言でないくらいの完成度です。




演劇【ミッション・6】

前作『太陽』は震災の影響もあり、かなりヘビィだったので、僕も消化するのに時間がかかりました。今回の『ミッション』も確かにヘビィですが『太陽』ほどではない。イキウメの良さをストレートに感受できます。




演劇【ミッション・7】

イキウメは今回の『ミッション』公演前に、組織的なてこ入れをかなり大胆にやっているんですね。演出家に小川絵梨子さんを迎えたり、文芸部を創設したり、ワークショップを開いたりと。


イキウメのワーク・イン・プログレス2012




演劇【ミッション・8】

これらの成果が早くも作品に出て来ています。僕が特に着目したのが、今回演出家に小川絵梨子さんを迎えたことです。今までは前川知大さんが戯曲と演出の両方を担当していたのですが、今回は思い切ってその仕事を切り離したんです。




演劇【ミッション・9】

僕自身が実際に経験した訳ではないのですが、劇作と演出の双方をできる人にとって、この二つを切り離すのはイヤなんじゃないか。例えば、以前、前田司郎さんの戯曲を別の演出家が演出した作品を観たことがありますが、正直に言えばダメでしたね。




演劇【ミッション・10】

前田司郎さんの作品は特にそうかもしれませんが、戯曲から空間がイメージしづらいし、演出の力の入れ具合、さじ加減が難しいのです。演出家の腕は決して悪くなかったのですが、作品としてはダメでした。




演劇【ミッション・11】

前川知大さんの作品は前田さんとは違いますが、また違った難しさがあります。明晰なのですが、関係性や論理展開が複雑で、その構図をなかなか把握しきれず、イメージできないのです。勝手に解釈するなら別ですが、前川作品の良さを演出で表現するのは至難の技です。




演劇【ミッション・12】

では演出家小川絵梨子はどうだったか? 一言で言えば完璧です。なぜなら今回の『ミッション』は今までのイキウメ作品以上にイキウメらしさが表現できていたから。




演劇【ミッション・13】

劇作と演出を切り離すことは、良くなるか、悪くなるか、これはやってみなければどっちへ転ぶか本当に分からない。そして今回は幸いにも吉とでた。




演劇【ミッション・14】

やはり今までの公演を観ていても、前川さんが書ききれていない所、あるいは演出しきれていない点というのが、いくつかあったのです。それを今回の『ミッション』ではほとんど感じませんでした。




演劇【ミッション・15】

劇作家と演出家の幸せな関係と言うか、劇作は今まで以上につっこんだ構成で、練り上げて書かれていたし、演出も研ぎすまされていましたね。空間を広く使っていた点と間合いの取り方が良かったですね。




演劇【ミッション・16】

今回の『ミッション』を観てイキウメが嫌いと言われたら、それはそれでいいです。それで満足です。ただイキウメの良さを感じ取れる人にとっては『ミッション』はたまらない作品です!




演劇【ミッション・17】

これは前川知大さんが常々言っていることですが、イキウメ『ミッション』を観てからプラトンを読んでみるというのはどうでしょうか。難しいとか思わず、プラトンを戯曲として読むのです。あるいは逆にプラトンを好きな人はぜひイキウメを観てみてください。




演劇【ミッション・18】

イキウメ『ミッション』で問われているテーマは正直難しいと思います。この難しい作品を俳優が演じきり、老若男女たくさんのお客さんがじっと見つめている光景は感動的でした。特に最後のシーンは色が映えて美しかったー☆ ありがとうございました!




演劇【ミッション・19(完)】


イキウメの観劇をオススメします。皆様もぜひ☆



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 公演中!!!!!




The Library of Life まとめ*図書館的人生(上)



    













  《追記》




2012年5月13日、オレのミッションはその後も続いたのか…?



演劇【ミッション】


とりあえず昼のツイートは以上です。電池持ったよ! 神様ありがとう。そして、皆様ご清聴ありがとうございました☆



アラザル【ミッション】


あともう一仕事しますか。それでは夜のツイート始めまーす☆ でも夜は自分では書かないよー。RT攻撃だだだ★



アラザル【ミッション】


完了! 明日は仕事なのでツイートなしです。ごめんなさい。



アラザル【ミッション】

じゃ、最後に! 僕はアラザルで「書店員→工場員日記」を連載してますが、もともと建築やってました★ 人生どう転ぶかなんて分からんよ。という訳で、建築学科出身の有名人紹介してしめます。



@SakaneTigersでした☆




  アラザル8》NOW ON SALE





   









   《イキウメ過去上演作品の感想文》


劇評サイト《ワンダーランド》掲載




   『太陽』


『プランクトンの踊り場』


イキウメふたり会『二人の高利貸しの21世紀』


『見えざるモノの生き残り』


『関数ドミノ』


『煙の先』


『表と裏と、その向こう』









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阪根タイガース


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